IFO注文とは新規・利確・損切りを一度に設定する方法と注意点
IFO注文は、IFDの決済注文をOCOで設定する注文方法です。エントリー・利益確定・損切りの3つを、取引の前にまとめて決めておけるため、リスク管理の基本として使われます。
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IFO注文とは
IFO(If Done OCO)注文は、IFD注文の決済注文を、OCO注文で設定する複合注文です。「イフダンオーシーオー」と読み、1回の操作で、新規・利益確定・損切りの3つの注文を同時に出せます。
| 構成 | 役割 |
|---|---|
| 新規注文(親) | ポジションを持つための注文 |
| 利益確定(子・指値) | 有利な価格で決済する注文 |
| 損切り(子・逆指値) | 不利な価格で決済する注文 |
新規が約定すると、子の2つ(OCO)が有効になり、どちらかが約定すると、もう一方は取り消されます。
注文の流れ
- 新規注文(親)を出す。
- 親注文が約定する。
- 利確と損切りの2つの決済注文が、同時に有効になる。
- 片方が約定したら、もう一方は自動で取り消される。
具体例:押し目買いのIFO
USD/JPY が150.00円のとき、押し目買いをIFOで設定する例です(数量は1万通貨)。
| 項目 | 設定 | 損益 |
|---|---|---|
| 新規(親) | 149.50円 買い(指値) | - |
| 利益確定(子) | 150.30円 売り(指値) | +80 pips(+8,000円) |
| 損切り(子) | 149.20円 売り(逆指値) | −30 pips(−3,000円) |
| リスクリワード比 | 約1:2.7 |
相場が149.50円まで下がらなければ、何も起こりません。下がって買いが約定した後、150.30円まで上昇すれば利益、149.20円まで下がれば損切りです。
IFOの強み
- 感情が入る前に、利益と損失の両方を決められる。
- 画面の前にいなくても、取引が自動で完結する。
- エントリー時のリスクリワード比が、数字で確認できる。
設定するときの順序
- 損切りの位置を先に決める(直近の安値・高値、ATRなど)。
- 損切り幅から、数量を決める(許容損失 ÷ 損切り幅)。
- リスクリワード比(1:1.5〜2など)から、利確の位置を決める。
- 新規の価格を決める。
エントリーの価格より先に、損切りと数量を決めるのが、リスクを抑える基本の順序です(ポジションサイズの計算参照)。
IFO注文の注意点
- 損切りの逆指値は成行で執行されるため、価格のずれ(スリッページ)が起こり得ます。
- 新規が約定せず、相場が離れた場合は、取引が成立しないだけで、損失は発生しません。
- 親注文が部分約定した場合、子注文の数量の扱いは会社によって異なります。
- 週末や休日をまたぐ場合は、有効期限を確認します。
IFO注文でよくあるミス
- 損切りを広く設定しすぎて、1回の損失が許容範囲を超える。
- 利確を狭く、損切りを広く設定し、勝率が高くても損益がマイナスになる構造を作る。
- 新規の指値と、損切り・利確の価格の位置関係を間違える(ツールがエラーを出すか、意図しない約定が起こる)。
IFO注文のチェックリスト
- 3つの価格の位置関係が、買い・売りの方向に合っているか。
- 設定した損切りで、資金の何%を失うかを計算したか。
- 有効期限は、自分の予定に合っているか。
- 発注後に、注文一覧で3つの注文が正しく登録されたことを確認したか。
IFO注文のFAQ(よくある質問)
Q. IFOは、全ての取引会社で使えますか?
A. 国内の主要な会社では、多くが対応しています。MT4/MT5のように、ツールの機能として、新規と同時に損切り・利確を設定する方法もあります。
Q. IFOの損切りと利確は、後から変更できますか?
A. 新規が約定する前も後も、変更・取消しが可能です。ただし、変更するときも、冷静な判断が必要です。
Q. IFOは、損切りを必ず守る仕組みですか?
A. 損切りの注文を自動で出す仕組みですが、急変動では価格が飛ぶことがあり、損失を完全に限定するものではありません。
IFOを使った、1回の取引の例
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 資金・許容損失 | 100万円・1%(1万円) |
| 損切り幅 | 40 pips(0.40円) |
| 数量 | 10,000 ÷ 0.40 = 2.5万通貨 |
| 新規(親・指値) | 149.60円 買い |
| 損切り(子・逆指値) | 149.20円 売り |
| 利確(子・指値) | 150.40円 売り(リスクリワード 1:2) |
数量→損切り→利確の順に決める習慣が、IFOを安全に使う基本です。
筆者の見解(IFO注文)
IFOは、「注文を出す前に、結末をすべて決めておく」ための道具だと考えます。利益と損失が数字で見えていれば、含み損益の変動に一喜一憂する必要が減ります。ただし、設定した損切りを後から遠ざけないことが前提です。IFOを使いこなす上で、最も大切なのは、操作方法よりも、事前に決めたルールを守る姿勢だと思います。
IFO注文の関連項目
出典(一次情報)
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。