注文・取引ルール

OCO注文とは利確と損切りを同時に出す方法・使い方・注意点

OCO注文は、2つの注文を同時に出し、片方が約定すると、もう片方が自動で取り消される注文方法です。利確と損切りを同時に設定したいときに、最もよく使われます。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

OCO注文とは

OCO(One Cancels the Other)注文は、2つの注文を同時に出し、一方が約定した場合に、もう一方を自動的に取り消す注文方法です。「一方がキャンセルを引き起こす」という意味です。

最も一般的な使い方は、保有中のポジションに対して、利益確定の指値と損切りの逆指値を同時に設定することです。

保有 利益確定(指値) 損切り(逆指値)
買いポジション 現在より高い価格で売り 現在より低い価格で売り
売りポジション 現在より低い価格で買い 現在より高い価格で買い

仕組み

  1. ポジションを持った状態で、OCO注文を出す。
  2. 相場が上昇して指値に到達したら、利益確定が約定し、逆指値は自動で取り消される。
  3. 相場が下落して逆指値に到達したら、損切りが約定し、指値は自動で取り消される。

これにより、どちらの方向に動いても、決済の注文が働く状態を作れます。

具体例:買いポジションのOCO

USD/JPY を150.00円で1万通貨を買った場合の設定例です。

項目 内容
指値(利益確定) 150.60円で売り(+60 pips、+6,000円)
逆指値(損切り) 149.70円で売り(−30 pips、−3,000円)
リスクリワード比 1:2

どちらかが約定すると、もう一方は取り消されます。画面を見ていなくても、利益と損失のどちらも、あらかじめ決めた範囲で確定します。

新規注文でのOCO

OCOは、決済だけでなく、新規注文にも使えます。

場面 設定例
レンジの上下でエントリーを待つ 上抜けたら買い(逆指値)/下抜けたら売り(逆指値)
押し目買いと戻り売りの両方を待つ 下で買い(指値)/上で売り(指値)

重要な経済指標の前に、「上でも下でも、動いた方向に乗る」といった使い方をする人もいますが、だまし(逆方向へ動いてから反転)に注意が必要です。

IFD・IFOとの違い

注文 内容
OCO 2つの注文のうち、片方が成立すると、もう片方が取り消される
IFD 新規注文が約定したら、決済注文が有効になる
IFO IFD の決済注文を、OCOで設定する(新規+利確+損切り)

OCOは「決済の2択」、IFDは「新規と決済の連動」、IFOは「両方を組み合わせたもの」です(IFD注文、IFO注文参照)。

OCO注文の注意点

  • 2つの注文が同時に約定することは、通常ありませんが、急変動時には、両方が約定したというケースが会社の仕様によって発生することがあります。取引ルールを確認します。
  • 逆指値は成行で執行されるため、損切りの価格にずれが生じます(スリッページ参照)。
  • 注文の有効期限が異なると、片方だけが先に失効することがあります。

OCO注文でよくあるミス

  • 利確と損切りを、逆に設定する(買いなのに、利確の価格が現在より低い)。
  • 利確の幅を広げすぎて、現実的に到達しない水準に置く。
  • ポジションを保有していない状態でOCOを出し、会社の仕様によっては、決済のつもりが新規の注文として扱われてしまう。

OCO注文のチェックリスト

  • 設定する価格が、現在のレートに対して正しい側にあるか。
  • 損失額と利益額を、円で確認したか。
  • 有効期限を、自分の意図に合わせたか。

OCO注文のFAQ(よくある質問)

Q. OCOは、手数料がかかりますか?
A. 一般的に、追加の手数料はかかりません。会社の取引ルールで確認してください。

Q. OCOを設定した後に、変更できますか?
A. 注文が約定する前であれば、変更・取消しが可能です。

Q. OCOの片方を取消すと、もう片方はどうなりますか?
A. 会社の仕様によって異なります。両方が取り消されるか、もう片方が単独の注文として残る場合があります。

OCO注文を、設定するときの確認項目

確認 内容
方向 買いポジションなら、指値は現在より上、逆指値は現在より下
数量 ポジションと同じ数量か(会社の仕様によっては、多い分が新規の注文になる)
価格 損失額・利益額を、円で確認したか
有効期限 週末をまたぐか・無期限か
注文後の確認 注文一覧で、2つの注文が登録されているか

設定後に、注文一覧で、実際に2本が登録されているかを、毎回目視で確認する習慣が、設定ミスを防ぎます。

筆者の見解(OCO注文)

OCO注文の価値は、「利益と損失の両方の出口を、冷静なうちに決めておける」ことだと考えます。ポジションを持ってから、含み損益の変動に影響されて決めると、判断がぶれやすくなります。エントリーの前に、利確と損切りを決めてセットで注文する習慣をつけると、感情に左右されにくくなります。

OCO注文の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。