金融政策

為替介入の金額はいつ分かる?発表の仕組みと外貨準備

為替介入の実績は、総額が毎月、実施日・金額・売買通貨の詳細が四半期ごとに、財務省から公表されます。発表のタイミング、金額の読み方、外貨準備の関係を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

為替介入の金額はいつ分かる?

為替介入がいつ・いくら行われたかは、その場では公表されません。財務省が、月次と四半期の2つのタイミングで、後日、実績を公表します(財務省「外国為替平衡操作の実施状況」)。

公表の2つのタイミング

種類 公表の頻度 内容
月次 毎月 通貨当局が介入した、実績額の総額
四半期(日次) 3か月ごと 実施日・介入額・売買通貨の詳細

月次の公表のスケジュール例

財務省の公表予定では、月次ベースは、ある日から翌月のある日までの期間を、1つの区切りにして、月末ごろの午後7時に公表されます。

公表の例(令和8年) 対象の期間
10月30日(金)19:00 9月29日〜10月28日
11月30日(月)19:00 10月29日〜11月26日

日次ベース(詳細)は、四半期の終わりから、約1か月後に公表されます。日付や期間は、変更されることがあります。財務省の公表予定で、確認してください。

金額の読み方

項目 内容
単位 億円(円換算)
円以外の通貨の取引 実施日の日本銀行の円の対ドル中心相場で、円に換算
端数 各日の数値は、四捨五入されるため、合計が総額と一致しないことがある

例:28,382億円は、約2.8兆円です。

外貨準備との関係

円買い介入では、外国為替資金特別会計が保有する外貨資産(ドルなど)を、売るため、外貨準備が減ることになります。外貨準備の状況は、財務省が「外貨準備等の状況」として公表しています。介入できる額には、外貨準備の水準という、現実的な限界があります。

介入の種類 外貨準備への影響
円買い介入 外貨資産を売るため、減る方向
円売り介入 外貨を買うため、増える方向

外貨準備は、介入の資金だけでなく、運用による収益や、為替の評価の変動でも、増減します。

公式データの探し方

  1. 財務省の「外国為替平衡操作の実施状況」を開く。
  2. 「統計表一覧」から、日次ベース(四半期)または月次ベース(毎月)を選ぶ。
  3. 過去の全データは、CSVでダウンロードできる。

為替介入の金額の公表時期の注意点

  • 報道の金額は、推計であることが多く、公式の金額とずれることがあります。
  • 月次の総額から、1日ごとの内訳は、分かりません。詳細は、四半期の公表を待つ必要があります。
  • 公表されるまで、介入の有無は、確定しません。

為替介入の金額の公表時期でよくあるミス

  • 報道の推計を、確定した金額と思い込む。
  • 月次の総額だけで、日ごとの内訳を断定する。
  • 億円と兆円を、間違える。

為替介入の金額の公表時期のチェックリスト

  • 月次と四半期の違いを、理解したか。
  • 単位(億円)を、確認したか。
  • 公式の統計表を、確認したか。

為替介入の金額の公表時期のFAQ(よくある質問)

Q. 介入の翌日に、金額は分かりますか?
A. 月次の公表は、月末ごろです。翌日に、公式の金額が出ることは、通常ありません。

Q. 介入の金額に、上限はありますか?
A. 法的な固定の上限は、ありませんが、外貨準備の水準など、現実的な制約があります。

Q. 過去のデータは、どこで見られますか?
A. 財務省のウェブサイトに、1991年以降の全データが、CSVで公開されています。

筆者の見解(為替介入の金額はいつ分かる?)

介入の金額は、「規模の感覚」を持つために、役立つ情報です。ただし、「その金額だから、相場がこう動く」と、単純に結びつけるのは、危険だと考えます。公式データを定期的に確認し、他の要因と合わせて、判断することを、おすすめします。

為替介入の金額の公表時期の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。