チャート分析

ダブルトップ・ダブルボトムとは形の条件・ネックラインのブレイク・目標値の目安

ダブルトップは、高値を2回つけて下落に転じる天井のパターン、ダブルボトムは、安値を2回つけて上昇に転じる底のパターンです。ネックラインのブレイクで確認する基本と、注意点を整理します。

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ダブルトップ・ダブルボトムとは

ダブルトップ(Double Top)は、ほぼ同じ高値を2回つけたあと、下落に転じる天井のパターンで、アルファベットの「M」のような形になります。ダブルボトム(Double Bottom)は、ほぼ同じ安値を2回つけたあと、上昇に転じる底のパターンで、「W」のような形です。

名称 形 出現位置 示唆
ダブルトップ M字 上昇トレンドの終わり 下降への転換
ダブルボトム W字 下降トレンドの終わり 上昇への転換

「同じ価格帯で、2回押し返された」ことから、その水準が強い抵抗(または支持)であることが確認される、と考えます。

形の構成(ダブルトップ)

部分 内容
1番目の高値 上昇の頂点。そこから下落する
谷(ネックライン) 下落の底値。この水準が、ネックライン
2番目の高値 再び上昇するが、1番目の高値付近で、押し返される
ブレイク 価格が、ネックラインを下抜けると、パターンが完成

ダブルボトムは、この逆の形です。

重要なのは「ネックライン」

パターンの形ができただけでは、まだ転換は確定していません。ネックラインを明確にブレイクして、はじめて、パターンが完成したと見ます。

状況 解釈
2番目の高値をつけた まだ、パターンの可能性の段階
ネックラインを下抜けた(終値ベース) 完成。下降転換の根拠
ネックラインを割れず、反発した 失敗。上昇が続く可能性

目標値の目安

ネックラインをブレイクした後の、値幅の目安を、次のように計算します。

目標値 = ネックライン − (高値 − ネックライン)

計算例(ダブルトップ)

項目 値
高値(2つの頂点) 152.00円
ネックライン 150.50円
値幅 152.00 − 150.50 = 1.50円
目標値 150.50 − 1.50 = 149.00円

あくまで目安であり、必ず到達するわけではありません。

具体例:ダブルボトムでの取引

ステップ 内容
① 下落後、149.00円で底をつけ、150.50円まで反発(ネックライン)
② 再び下落し、149.05円付近で下げ止まる(2番目の底)
③ 上昇して、150.50円を上抜け(ブレイク)
エントリー ブレイク後、またはネックラインへの押し(リターンムーブ)で買い
損切り 2番目の底の外側(148.90円など)
目標 150.50 + 1.50 = 152.00円

ダブルトップ・ダブルボトムの実践ステップ

  1. 明確なトレンドの後に、形ができているか確認する。
  2. 2つの頂点(底)の高さが、近いか確認する。
  3. ネックラインを引く。
  4. ブレイクを確認(終値で超える)してから、エントリーを検討する。
  5. 損切りを、2番目の頂点(底)の外側に置く。

ダブルトップ・ダブルボトムの注意点

  • 形が完成する前に逆張りで入ると、トレンドが続いて損失になります。
  • だまし(ブレイクしたように見えて、すぐ戻る)が多いため、確認が重要です。
  • 2つの頂点の間隔が短すぎる、または長すぎる形は、信頼性が下がります。

ダブルトップ・ダブルボトムでよくあるミス

  • 2番目の頂点をつけた時点で、転換を決めつけてエントリーする。
  • ネックラインのブレイクを、ヒゲだけで判断する(終値で確認する)。
  • 目標値を、必ず到達する値として扱う。

ダブルトップ・ダブルボトムのチェックリスト

  • ネックラインを、明確にブレイクしたか。
  • 2つの頂点(底)の高さと間隔は、妥当か。
  • 損切りの位置を、事前に決めているか。

ダブルトップ・ダブルボトムのFAQ(よくある質問)

Q. トリプルトップ・トリプルボトムは?
A. 3回、同じ価格帯で押し返される形です。ダブルより、サポート・レジスタンスの強さが、確認された形と見ます。

Q. ダブルトップは、必ず下落しますか?
A. 必ずではありません。ブレイクしなければ、パターンは失敗です。

Q. どの時間足で見るのがよいですか?
A. 長い時間足(4時間足・日足)のほうが、信頼性が高いとされます。

補足:リターンムーブ(戻り)を使う

ネックラインをブレイクした後、価格がネックラインまで戻ってくる動きを、「リターンムーブ」と呼びます。ここで、ネックラインの役割が転換して(ダブルトップでは支持線→抵抗線、ダブルボトムでは抵抗線→支持線)、跳ね返されるのを確認してから入る方法があります。ただし、戻ってこないまま下落(上昇)することもあります。

筆者の見解(ダブルトップ・ダブルボトム)

ダブルトップ・ダブルボトムは、「同じ価格で2回、跳ね返された」という事実から、その水準の強さを教えてくれる、理解しやすい形だと考えます。ただ、形の判定には、後付けの主観が入りやすいので、「ネックラインのブレイクを確認する」という客観的な条件を、必ず守ることが大切だと思います。

ダブルトップ・ダブルボトムの関連項目

  • 三尊・逆三尊
  • サポート・レジスタンス
  • トレンドライン
  • ブレイクアウト戦略

出典(一次情報)

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