チャート分析

包み足とは陽の包み足・陰の包み足の条件と、転換サインとしての使い方

包み足は、2本目のローソク足の実体が、1本目の実体を完全に包み込む形で、トレンド転換のサインとして知られます。形の条件、出現位置、確認の方法を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

包み足とは

包み足(つつみあし)は、2本のローソク足の組み合わせで、2本目の実体が、1本目の実体を、完全に包み込む形を指します。英語では Engulfing Pattern です。直前の動きと逆方向の大きな足が出たことで、勢いの転換を示すサインとされます。

名称 条件 示唆
陽の包み足(強気の包み足) 小さな陰線の後に、それを包む大きな陽線 下降から上昇への転換
陰の包み足(弱気の包み足) 小さな陽線の後に、それを包む大きな陰線 上昇から下降への転換

形の条件

陽の包み足

項目 条件
出現位置 下降トレンドの後(底値圏)
1本目 陰線(小さい実体が望ましい)
2本目 陽線。始値が1本目の終値以下、終値が1本目の始値以上(実体が包む)

陰の包み足

項目 条件
出現位置 上昇トレンドの後(高値圏)
1本目 陽線
2本目 陰線。始値が1本目の終値以上、終値が1本目の始値以下(実体が包む)

ヒゲまで包む必要はなく、実体で包んでいれば成立とする見方が一般的です。ヒゲまで含めて包む場合は、より強いサインとされます。

読み方

陽の包み足の例です。

  1. 下落が続き、小さな陰線が出る(売りの勢いが弱まる)。
  2. 次の足が、大きな陽線で、前の陰線の実体を完全に包む。
  3. 売りが優勢だった状況から、買いが一気に勢いを取り戻したことを示す。

包み足の具体例

項目 1本目(陰線) 2本目(陽線)
始値 150.20 149.90
終値 150.00 150.50
実体の範囲 150.00〜150.20 149.90〜150.50
判定 1本目の実体(150.00〜150.20)を、完全に包む → 陽の包み足
次の動き 解釈
次の足が、包み足の高値を上抜けて上昇 転換の確認。買いの根拠
次の足が、包み足の安値を割り込む 失敗。サインは無効

包み足の実践ステップ

  1. 出現位置(トレンドの終盤か)を確認する。
  2. 2本目の実体が、1本目を完全に包んでいるか確認する。
  3. 近くに、サポート・レジスタンスがあるか見る。
  4. 次の足で確認してから、エントリーを判断する。
  5. 損切りを、包み足の安値(陽の場合)の外側に置く。

信頼性を高める条件

  • 長い時間足(4時間足・日足)で出現している。
  • 大きな実体で、前の足を大きく上回っている。
  • 直前の動きが、明確なトレンドだった。
  • サポート・レジスタンス付近で出現した。
  • 他の指標(RSIの過熱、ダイバージェンスなど)と、同じ方向を示している。

包み足の注意点

  • レンジ相場の中では、包み足が頻繁に出て、意味が薄くなります。
  • 経済指標の発表などで、一時的に大きな足が出ても、その後に戻ることがあります。
  • 包み足の後に、調整の動きが入る場合があります。

包み足でよくあるミス

  • 位置を考えず、包み足が出るたびに、売買する。
  • 確認の足を待たず、すぐにエントリーする。
  • 損切りの位置を決めずに、入る。

包み足のチェックリスト

  • 直前のトレンドがあったか、確認したか。
  • 2本目の実体が、1本目を完全に包んでいるか。
  • 確認の足と、損切りの位置を、決めているか。

包み足のFAQ(よくある質問)

Q. 包み足は、必ず転換しますか?
A. 必ずではありません。確認の足を待ち、他の根拠と合わせて判断します。

Q. はらみ足との違いは?
A. 包み足は、2本目が1本目を包む形です。はらみ足は、2本目が、1本目の内側に収まる形です(はらみ足参照)。

Q. 包み足は、FXで使えますか?
A. 使えます。ただし、24時間取引のため、足の区切りの時刻によって、形が変わる場合があります。

具体例:損切りと利確の設定

陽の包み足が、149.60円付近で出現し、2本目の安値が149.35円、高値が150.10円だったとします。

項目 内容
エントリー 2本目の高値(150.10円)を、超えたところで買い(確認後)
損切り 149.30円(2本目の安値の下、80 pips)
利確目標 リスクリワード1:2で、151.70円

確認のチェックリスト

  • 直前に、明確なトレンドがあったか
  • 2本目の実体が、1本目の実体を、完全に包んでいるか
  • サポート・レジスタンス付近で出現したか
  • 上位足の方向と、矛盾していないか

筆者の見解(包み足)

包み足は、「直前の流れが、1本の足で否定された」ことを、視覚的に示す形だと考えます。強いサインに見えますが、単独の形に頼ると、だましに遭うことが多いです。位置・時間足・確認の足の3つを、事前のチェック項目として決めておくことで、使いやすくなると思います。

包み足の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。

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