チャート分析

はらみ足とは形の条件・包み足との違い・転換と継続の読み方

はらみ足は、2本目のローソク足の実体が、1本目の実体の内側に収まる形です。勢いの減速を示し、トレンドの転換や一休みのサインとして使われます。形の条件と確認方法を整理します。

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はらみ足とは

はらみ足は、2本のローソク足の組み合わせで、2本目の実体が、1本目の実体の内側に収まる形です。「はらむ」は「身ごもる」の意味で、大きな1本目の足が、小さな2本目の足を孕んでいるように見えることが名前の由来です。英語では Harami です。

直前の勢いの強い足の後に、小さな足が出て、勢いが止まったことを示します。エネルギーの減速を表すサインで、転換または一時的な停滞を示唆します。

名称 条件 示唆
陽のはらみ足 大陰線の後、実体が内側に収まる小さな陽線 下落の勢いが弱まる(反発の可能性)
陰のはらみ足 大陽線の後、実体が内側に収まる小さな陰線 上昇の勢いが弱まる(反落の可能性)

形の条件

項目 条件
1本目 大きな実体を持つ足(陽線または陰線)
2本目 小さな実体の足。実体が、1本目の実体の内側に収まる
位置 トレンドの終盤であるほど、意味がある

2本目が十字線の場合は、「はらみ十字」と呼ばれ、より強い迷いを示すとされます(十字線(同時線)参照)。

包み足との違い

項目 包み足 はらみ足
2本目の実体 1本目の実体を包む(大きい) 1本目の実体の内側に収まる(小さい)
示すもの 勢いの逆転 勢いの減速・停滞
転換の強さ 強いとされる やや弱いとされる

包み足が「逆方向に押し切った」形であるのに対し、はらみ足は「勢いが止まった」形です。

読み方

陰のはらみ足の例です。

  1. 上昇が続き、大きな陽線が出る。
  2. 次の足は、その実体の内側で、小さな陰線となる。
  3. 買いの勢いが止まり、売りが少し出たが、強くはない。
  4. 次の足で、下に動くか、上に動くかで、転換か継続かが決まる。

はらみ足の具体例

項目 1本目(大陽線) 2本目(小陰線)
始値 149.50 151.00
終値 151.50 150.60
実体の範囲 149.50〜151.50 150.60〜151.00(内側に収まる)
次の動き 解釈
次の足が陰線で、2本目の安値を割る 下落への転換の可能性。売りの根拠
次の足が陽線で、1本目の高値を超える 上昇の継続。サインは失敗

はらみ足の実践ステップ

  1. 大きな足の後に、小さな足が収まっているか確認する。
  2. 出現位置(トレンドの終盤か、途中か)を確認する。
  3. 近くのサポート・レジスタンスと、重なるかを見る。
  4. 次の足で、方向を確認してから、エントリーを判断する。
  5. 損切りを、1本目の高値・安値の外側に置く。

はらみ足の注意点

  • はらみ足は、転換というより、「一休み」であることが多く、トレンドが続く場合も多くあります。
  • 2本目の足が、完全に内側に収まらない場合もあり、判定が主観的になります。
  • 小さな足が連続して出ると、もみ合い(レンジ)に入った可能性があります。

はらみ足でよくあるミス

  • はらみ足を見ただけで、転換を予想して、逆張りをする。
  • 確認の足を待たず、すぐにエントリーする。
  • 位置を無視して、すべての形をサインとする。

はらみ足のチェックリスト

  • 2本目の実体が、1本目の実体の内側に、収まっているか。
  • 出現位置と、直前のトレンドの強さを、確認したか。
  • 確認の足を待ち、損切りを決めているか。

はらみ足のFAQ(よくある質問)

Q. はらみ足は、包み足より信頼性が低いですか?
A. 一般に、勢いの逆転を示す包み足より、勢いの減速を示すはらみ足のほうが、転換の信頼性は低いとされます。

Q. ヒゲが、1本目の範囲を超えていても、はらみ足ですか?
A. 実体が内側に収まっていれば、ヒゲが超えていても、はらみ足とする見方と、ヒゲまで含めて収まる形を求める見方があります。

Q. はらみ足は、FXで使えますか?
A. 使えます。ただし、時間足が短いと、頻繁に出現するため、長い時間足で使うことが多いです。

補足:はらみ足の後の、考え方の整理

はらみ足は、「動きが止まった」という事実だけを示します。次のように、2つのシナリオを事前に用意しておくと、慌てずに済みます。

シナリオ 条件 行動
転換 2本目の安値(高値)を、終値で割る(超える) 逆方向のエントリーを検討
継続 1本目の高値(安値)を、終値で超える(割る) 元の方向のトレンドが続く。押し目を探す

筆者の見解(はらみ足)

はらみ足は、「強い動きの後の、静けさ」を示す形だと考えます。静けさが、嵐の前の静けさなのか、一休みなのかは、次の足まで分かりません。形の意味を理解した上で、「何が起きたら、シナリオを変えるか」を、先に決めておくことが、使いこなしのポイントだと思います。

はらみ足の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。

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