チャート分析

十字線(同時線)とは種類・意味・出現場所による読み方

十字線(同時線)は、始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどないローソク足です。買いと売りが拮抗した迷いを表し、出現する位置によって、転換のサインとして注目されます。

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十字線とは

十字線(じゅうじせん)は、始値と終値が、ほぼ同じ価格になった、ローソク足です。実体がほとんどなく、上下のヒゲだけが伸びた十字(+)の形になります。「同時線(どうじせん)」とも呼ばれ、英語ではDojiです。

その期間に、買いと売りが拮抗し、決着がつかなかったことを示します。そのため、相場の迷い・転換点を表すサインとして、注目されます。

主な種類

名称 形 一般的な意味
十字線(標準) 上下に、同じくらいの長さのヒゲ 迷い。方向感の喪失
足長同時線 上下のヒゲが、非常に長い 激しい攻防。値幅が大きいが、決着せず
トンボ(蜻蛉) 下ヒゲが長く、上ヒゲがほぼない 売りを買いが押し返した。底値圏で反転の可能性
塔婆(卒塔婆) 上ヒゲが長く、下ヒゲがほぼない 買いを売りが押し返した。天井圏で反転の可能性
四本値同値線 始値・高値・安値・終値が、すべて同じ 取引が極端に少ないときに出現。まれ

出現する位置による解釈

十字線は、どこで出現するかで意味が変わります。

出現位置 解釈
上昇トレンドの天井圏 上昇の勢いが止まる。反落の警戒
下降トレンドの底値圏 下落の勢いが止まる。反発の可能性
上昇トレンドの途中 一時的な休み。上昇が続く場合も多い
レンジの中 方向感がなく、特に意味は薄い

十字線の具体例

状況 ローソク足 読み方
大陽線が続いた後の高値圏 十字線が出現 買いの勢いが止まった可能性
次の足が大陰線 前の足の安値を下回る 転換の確認。売りの目安
次の足が陽線で、高値を更新 前の足の高値を超える 十字線は一時的な休みだった

十字線は、次の足で確認することが、基本の使い方です。

十字線の実践ステップ

  1. 十字線が出現した位置(天井圏・底値圏・途中)を確認する。
  2. その前の流れ(強いトレンドだったか)を確認する。
  3. 次の足の動きで、転換か継続かを判断する。
  4. 転換と判断する場合、十字線の高値・安値を損切りの目安にする。
  5. 他の指標(RSIの過熱など)と、合わせる。

十字線の注意点

  • 十字線は、転換を保証しません。上昇の途中で出て、そのまま上昇が続くことも多くあります。
  • 短い時間足では、十字線が頻繁に出るため、意味が薄れます。
  • 取引量の少ない時間帯(早朝など)にも、出やすくなります。

十字線でよくあるミス

  • 十字線を見ただけで、反転を予測して、逆張りで入る。
  • 位置を考えずに、すべての十字線を、転換のサインと考える。
  • 確認の足を待たず、すぐにエントリーする。

十字線のチェックリスト

  • 十字線の位置を、確認したか。
  • 次の足で、確認してから判断しているか。
  • 損切りの位置を、十字線の範囲の外側に置いているか。

十字線のFAQ(よくある質問)

Q. 十字線と、コマ(小さな実体)は同じですか?
A. 近い意味ですが、十字線は始値と終値が、ほぼ同じです。コマは、小さな実体を持ちます。

Q. 日足の十字線と、1時間足の十字線は、同じ意味ですか?
A. 意味は同じですが、日足のほうが、信頼性が高いと考えられます。

Q. 十字線の後は、上下どちらに動きますか?
A. 位置と状況によって異なります。十字線そのものは、方向を教えません。

十字線の「確認」の具体的な手順

高値圏で十字線が出たとします。

次の足 判断
十字線の安値を、終値で割り込む陰線 転換の可能性が高まる。売りを検討(損切りは、十字線の高値の上)
十字線の高値を、終値で超える陽線 上昇継続。十字線は、一時的な休み
十字線の範囲内に、収まる まだ方向が定まらない。様子見

十字線を数える

十字線が、短期間に何度も出る場合は、レンジ相場に入った可能性があります。個々の十字線に、意味を持たせすぎず、全体のチャートの形で判断します。

補足:時間足による信頼性

時間足 信頼性
1分〜5分 低い(頻繁に出る)
1時間〜4時間 中程度
日足以上 比較的高い(参加者が多く見ている)

日足の天井圏で出た十字線は、注目される場面が多いですが、それでも、確認の足を待ちます。

筆者の見解(十字線)

十字線は、「相場が一度、立ち止まった」ことを教えるサインだと考えます。どちらに動くかは、次の足まで分からないので、「注意を向けるきっかけ」として使うのが、適切です。サインに頼って先回りするよりも、確認してから動くことで、無駄な損失を減らせると思います。

十字線の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。

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