三尊・逆三尊とは形の構成・ネックラインの引き方・目標値と注意点
三尊(ヘッドアンドショルダー)は、3つの山で中央が最も高い、天井圏の転換パターンです。逆三尊はその逆で、底値圏の転換パターンです。ネックラインの引き方と、目標値の目安を整理します。
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三尊・逆三尊とは
三尊(さんぞん)は、3つの山から成り、中央の山(ヘッド)が最も高く、左右の山(ショルダー)が、ほぼ同じ高さになる形です。仏像の三尊(中央に本尊、左右に脇侍)に似ていることから名付けられました。英語では Head and Shoulders です。天井圏で現れる、代表的な反転(下降転換)のパターンです。
逆三尊(Inverse Head and Shoulders)は、これを上下逆にした形で、底値圏で現れる、反転(上昇転換)のパターンです。
| 名称 | 形 | 出現位置 | 示唆 |
|---|---|---|---|
| 三尊(天井) | 山が3つ。中央が最も高い | 上昇トレンドの終わり | 下降への転換 |
| 逆三尊(底) | 谷が3つ。中央が最も深い | 下降トレンドの終わり | 上昇への転換 |
形の構成(三尊)
| 部分 | 内容 |
|---|---|
| 左肩 | 上昇して高値をつけ、いったん下落する |
| 頭(ヘッド) | 左肩の高値を超えて、さらに高値をつけ、下落する |
| 右肩 | 再び上昇するが、頭の高値には届かず、下落する |
| ネックライン | 左肩と頭の間の谷、頭と右肩の間の谷を結んだ線 |
| ブレイク | 価格が、ネックラインを下抜けると、パターンが完成 |
高値が切り下がっていく動きが、上昇の勢いが弱まっていることを表します。
ネックラインの引き方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 点の取り方 | 左肩と頭の間の安値、頭と右肩の間の安値を結ぶ |
| 傾き | 水平に近いことが多いが、右肩上がり・右肩下がりになる場合もある |
| 引き直し | 形が完成する前は、修正してもよい |
目標値の目安
ブレイクした後の値幅の目安は、頭からネックラインまでの距離を、ネックラインから下に当てはめます。
目標値 = ネックライン − (頭の高値 − ネックライン)
計算例
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 頭の高値 | 153.00円 |
| ネックライン | 151.00円 |
| 値幅 | 2.00円 |
| 目標値 | 151.00 − 2.00 = 149.00円 |
あくまで目安で、到達を保証するものではありません。
具体例(三尊のエントリー)
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 上昇の後、左肩(152.00円)→ 頭(153.00円)→ 右肩(152.10円)と山ができる |
| ② | ネックライン(151.00円)を、終値で下抜けた |
| ③ | エントリー:ブレイク後の売り、またはネックラインへの戻り(プルバック)での売り |
| 損切り | 右肩の高値の上(152.30円など) |
| 利確目標 | 149.00円付近 |
逆三尊の特徴
逆三尊では、出来高(取引量)が、右肩からの上昇と、ネックラインを上抜けるときに増えると、信頼性が高いとされます(FXでは、ティックボリュームなど)。
三尊・逆三尊の実践ステップ
- 明確なトレンドの後に、形ができているか確認する。
- 左肩・頭・右肩の高さの関係が、条件を満たすか確認する。
- ネックラインを引く。
- ネックラインのブレイク(終値)を確認する。
- 損切りを、右肩の外側に置く。
三尊・逆三尊の注意点
- 完成前に逆張りで入ると、トレンドが継続して、損失になる場合があります。
- 形の認識が主観的で、後から見るとはっきりしても、リアルタイムでは判断しにくいパターンです。
- ネックラインのブレイクが、だましになることもあります。
三尊・逆三尊でよくあるミス
- 右肩ができる途中で、天井と決めつけて、売る。
- ネックラインを、都合よく引き直して、形に当てはめる。
- 目標値を、必ず到達する価格として扱う。
三尊・逆三尊のチェックリスト
- ネックラインのブレイクを、終値で確認したか。
- 損切りを、右肩の外側など、明確な位置に置いたか。
- 時間足は、長めの足(4時間足・日足)で、確認したか。
三尊・逆三尊のFAQ(よくある質問)
Q. 三尊は、どれくらい信頼できますか?
A. 代表的な反転パターンですが、だましも多く、絶対ではありません。確認と損切りが前提です。
Q. 左右の肩の高さは、同じでなければなりませんか?
A. ほぼ同じが理想ですが、多少のずれは許容されます。
Q. 「複合三尊」とは何ですか?
A. 肩や頭が複数ある、複雑な形です。判断が難しくなります。
筆者の見解(三尊・逆三尊)
三尊・逆三尊は、「高値(安値)を更新できなくなった」過程を、3つの山で表した形だと考えます。形そのものよりも、ネックラインを割れる(超える)という事実が、転換の根拠になります。リアルタイムでは、形の判定が難しいことを自覚し、確認後にエントリーして、損切りを短く取る姿勢が、現実的だと思います。
三尊・逆三尊の関連項目
- ダブルトップ・ダブルボトム
- トレンドライン
- サポート・レジスタンス
- ダウ理論
出典(一次情報)
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。