トライアングルとは三角保ち合いの種類・ブレイクの方向・目標値の目安
トライアングル(三角保ち合い)は、高値と安値の幅が徐々に狭まっていく、保ち合いのパターンです。対称・上昇・下降の3種類があり、ブレイクの方向とだましの見極め方を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
トライアングルとは
トライアングル(三角保ち合い)は、高値が切り下がり、安値が切り上がる(または一方が水平)ことで、値幅が徐々に狭まっていく、保ち合い(もちあい)のパターンです。2本のトレンドラインで、三角形ができるため、この名前が付いています。買いと売りの力が、拮抗して、次のブレイクに向けてエネルギーを溜めている状態と解釈されます。
3つの種類
| 種類 | 形 | 示唆 |
|---|---|---|
| 対称トライアングル | 上の線が右下がり、下の線が右上がり | 方向は中立。ブレイクした方向に動く |
| 上昇トライアングル | 上の線が水平、下の線が右上がり | 上方向へのブレイクが、多いとされる |
| 下降トライアングル | 下の線が水平、上の線が右下がり | 下方向へのブレイクが、多いとされる |
水平な線は、強い抵抗線(または支持線)を表し、もう一方の線が、買い(または売り)の勢いを表します。
トライアングルの見方
上昇トライアングルの例
- 価格が、同じ高値(水平の抵抗線)で、何度も押し返される。
- 一方で、安値は切り上がっていく(買いが強まる)。
- 最終的に、水平線を上抜けて、上昇する可能性が高まる。
ブレイクの方向
| 状況 | 解釈 |
|---|---|
| 上の線を上抜け | 上昇のブレイク。買いの根拠 |
| 下の線を下抜け | 下降のブレイク。売りの根拠 |
| 頂点まで、ブレイクしない | 力が尽きて、方向感が不明 |
ブレイクは、三角形の頂点に近づきすぎる前(全体の3分の2〜4分の3の位置)で起こるほうが、信頼性が高いとされます。
目標値の目安
ブレイクした後の値幅の目安は、三角形の「最も広い部分(開始時点)の幅」を、ブレイクした地点から、同じ方向に当てはめます。
目標値 = ブレイク位置 ± 三角形の開始時の幅
計算例
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 三角形の開始時の高値 | 151.50円 |
| 三角形の開始時の安値 | 150.00円 |
| 幅 | 1.50円 |
| 上抜けのブレイク位置 | 151.00円 |
| 目標値(上方向) | 151.00 + 1.50 = 152.50円 |
トライアングルの具体例
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 高値が151.50→151.20→151.00と切り下がり、安値が150.00→150.20→150.40と切り上がる |
| ② | 三角形が収束し、151.00円の上抜けが起きる |
| ③ | エントリー:ブレイク後の買い、またはブレイク水準への押しで買い |
| 損切り | 三角形の中(150.50円など)、または直近の安値の下 |
トライアングルの実践ステップ
- 高値同士、安値同士を、それぞれ2点以上で結ぶ。
- 三角形が収束していく様子を観察する。
- ブレイクの方向と、終値での確認を行う。
- ブレイク後に、押し・戻りがあるかを見る。
- 損切りを、三角形の内側の、反対側のライン付近に置く。
トライアングルの注意点
- だまし(ブレイクしたと見せかけて、三角形の中に戻る)が多く発生します。
- ブレイクの方向を予想して先回りすると、逆に抜けることがあります。
- 三角形の頂点付近でのブレイクは、勢いが弱く、信頼性が低くなります。
トライアングルでよくあるミス
- ブレイクの前に、方向を予想して、エントリーする。
- 線を引く点を、都合よく選んで、形に当てはめる。
- ブレイク後の目標値を、必ず到達する価格と考える。
トライアングルのチェックリスト
- 三角形を構成する線の根拠(2点以上)は、確認したか。
- ブレイクを、終値で確認したか。
- 損切りの位置を、事前に決めているか。
トライアングルのFAQ(よくある質問)
Q. 対称トライアングルは、どちらにブレイクしますか?
A. 方向は事前には分かりません。直前のトレンドの方向に、ブレイクする傾向がある、という見方もあります。
Q. トライアングルとペナントの違いは?
A. どちらも収束する形ですが、ペナントは、強い値動き(旗竿)の後に、短期間で現れる、小さな三角形です。
Q. 三角形の線は、どう引きますか?
A. 高値同士、安値同士を結びます。ヒゲまで使うか、実体を使うかは、一貫させます。
補足:三角形の線の引き方のルール
高値同士・安値同士を、それぞれ最低2点で結びます。3点以上で結べる線のほうが、信頼性が高いとされます。線を引き直す場合は、ルールを決めて(ヒゲ基準か、実体基準か)、一貫して行います。
筆者の見解(トライアングル)
トライアングルは、「動かない時間が、次の動きの準備になる」ことを教えてくれるパターンだと考えます。ただ、方向を当てることに意識を向けすぎると、先回りで負けます。ブレイクしてから、その方向に乗るという姿勢が、パターンを活かす、堅実な方法だと思います。
トライアングルの関連項目
出典(一次情報)
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。