チャート分析

ウェッジとは上昇ウェッジ・下降ウェッジの形・転換のサインとしての使い方

ウェッジ(くさび)は、高値と安値が同じ方向に傾きながら収束していく形です。上昇ウェッジは下降転換、下降ウェッジは上昇転換のサインとして、注目されます。形の条件を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

ウェッジとは

ウェッジ(Wedge:くさび)は、高値を結ぶ線と安値を結ぶ線が、同じ方向に傾きながら、収束していく形です。くさびのような三角形ができるため、この名前が付いています。トライアングルと似ていますが、2本の線が、同じ向き(両方とも右上がり、または右下がり)である点が違います。

名称 線の傾き 示唆
上昇ウェッジ 両方が右上がりで、収束する 上昇の勢いが弱まっている。下降への転換
下降ウェッジ 両方が右下がりで、収束する 下落の勢いが弱まっている。上昇への転換

なぜ転換のサインになるのか

上昇ウェッジでは、高値と安値が、ともに切り上がっていますが、上昇の角度が緩やかになっています(上の線よりも下の線の傾きが急)。つまり、高値の更新幅が小さくなり、勢いが衰えていることを表しています。最終的に、下の線を割ると、売りが加速しやすい、と解釈されます。

形の条件

項目 上昇ウェッジ 下降ウェッジ
高値のライン 右上がり 右下がり
安値のライン 右上がり 右下がり
収束 上下の線の間隔が狭まる 同左
位置 上昇トレンドの終盤 下降トレンドの終盤
ブレイク 下方向へのブレイクが多い 上方向へのブレイクが多い

具体例(上昇ウェッジ)

ステップ 内容
① 上昇の中で、高値151.00→151.30→151.45、安値150.00→150.50→150.85と、上昇幅が縮小する
② 2本のラインが、収束していく
③ 下のラインを下抜け(終値):ブレイク
エントリー ブレイク後の売り、またはラインへの戻りで売り
損切り ウェッジの高値の上
目標 ウェッジの起点(最初の安値)付近

目標値の目安

ウェッジは、形が始まった地点(根本)まで、価格が戻ることが多い、という見方があります。

上昇ウェッジのブレイク後の目標 = ウェッジの起点(最初の安値)付近

あくまで目安であり、必ず到達するとは限りません。

トライアングルとの違い

項目 トライアングル ウェッジ
線の向き 逆向き(または一方が水平) 同じ向き
示唆 継続(またはブレイク方向に従う) 転換のサイン(トレンドと逆に抜けやすい)

ウェッジの実践ステップ

  1. トレンドの終盤で、収束する形ができているか確認する。
  2. 高値・安値を、それぞれ2点以上で結ぶ。
  3. 2本の線が、同じ方向を向いているか確認する。
  4. 下(または上)のラインを、終値で抜けたことを確認する。
  5. 損切りを、ウェッジの反対側の端に置く。

ウェッジの注意点

  • トレンドの途中にできる、一時的なウェッジは、トレンドの継続になることもあります。
  • ブレイクが逆(トレンド方向)に出ることもあります。
  • 時間足が短いと、だましが多くなります。

ウェッジでよくあるミス

  • ウェッジができかけた段階で、転換を予想して逆張りする。
  • 線の引き方が主観的で、結果に合わせて引き直す。
  • ブレイクの確認をせず、エントリーする。

ウェッジのチェックリスト

  • 線の傾きが、同じ向きになっているか。
  • ブレイクの終値で、確認したか。
  • 損切りの位置を、決めているか。

ウェッジのFAQ(よくある質問)

Q. 上昇ウェッジは、必ず下落しますか?
A. 必ずではありません。ブレイクの方向で判断します。

Q. ウェッジとチャネルの違いは?
A. チャネルは、平行な2本の線です。ウェッジは、収束する2本の線です。

Q. ウェッジは、どの時間足で見ますか?
A. 長い時間足のほうが、信頼性が高いとされます。

具体例:下降ウェッジでの買い

USD/JPY が、下落トレンドの終盤で、高値が149.80→149.50→149.30、安値が148.80→148.70→148.65と、下げ幅が縮小しながら収束しているとします。

項目 内容
確認 2本の線が、右下がりで、収束している
エントリー 上のラインを、終値で上抜けたところで、買い
損切り ウェッジの、最安値の下
利確目標 ウェッジの起点(最初の高値)付近

ブレイクの前に、先回りで買うのではなく、ブレイクを確認してから入ることで、だましを減らせます。

よくある誤認

2本の線が、わずかに傾いているだけで、実質的に平行なレンジを、ウェッジと呼んでしまうことがあります。線の傾きが、明確に同じ方向かを、毎回確認します。

筆者の見解(ウェッジ)

ウェッジは、「上がっているのに、勢いが落ちている」「下がっているのに、勢いが落ちている」という、静かな変化を、形で示すパターンだと考えます。見つけにくいパターンですが、トレンドの終盤で、収束する形を見つけたら、注意を払うという使い方が、実用的です。

ウェッジの関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。

PR当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。掲載内容は広告主から依頼・指示を受けたものではなく、筆者の調査・体験にもとづきます。