注文・取引ルール

IFD注文とは新規と決済を連動させる方法・使い方・注意点

IFD注文は、新規注文が約定したら、あらかじめ設定した決済注文が自動で有効になる注文方法です。指値で待ちながら、決済の予約もしておきたいときに使います。

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IFD注文とは

IFD(If Done)注文は、「新規注文が約定したら、決済注文を有効にする」という2つの注文を、1つにまとめて出す方法です。「If Done(約定したら)」が名前の由来で、「IFD注文」「イフダン注文」とも呼ばれます。

通常、指値で新規注文を出して待っていても、約定したことに気づかないと、決済の注文を出すのが遅れます。IFDなら、新規が約定した瞬間に、決済の注文が働き始めます。

仕組み

ステップ 内容
① 新規注文(親注文) 例:149.50円で買いの指値
② 約定 相場が149.50円まで下がり、買いが成立
③ 決済注文(子注文)が有効に 例:150.30円で売りの指値
④ 決済の約定 150.30円で売りが成立し、利益が確定

新規注文が約定するまでは、決済注文は待機状態で、有効になりません。

具体例:押し目買いの自動化

USD/JPY が150.00円のときに、押し目買いをIFDで設定する例です。

項目 内容
新規(親) 149.50円 買い(指値)、1万通貨
決済(子) 150.30円 売り(指値)
想定利益 80 pips = 8,000円(スプレッドを除く)

この設定では、利益確定のみを入れています。損切りが入っていない点に注意が必要です。損切りも同時に設定する場合は、IFOを使います(IFO注文参照)。

決済注文の種類

IFDの決済には、次のいずれかを設定できます。

決済の種類 内容
指値(利益確定) 有利な価格で決済する
逆指値(損切り) 不利な価格で決済する
指値と逆指値の両方 IFOの形(OCOで設定)

使いどころ

  • 日中に画面を見られず、指定した価格で自動的に入りたいとき。
  • 決済の価格を、エントリーの前に決めておきたいとき。
  • 新規のあとに決済を設定する手間と遅れを省きたいとき。

IFD注文の注意点

  • 親注文が約定する前は、決済の注文は有効になりません。親注文が約定しない場合、決済の注文も働きません。
  • 決済が、逆指値のみの設定だと、利益確定が働かず、含み益が逆行することがあります。
  • 親注文が一部だけ約定した場合の、決済注文の扱い(部分約定の対応)は、会社の仕様によって異なります。

IFD注文でよくあるミス

  • 新規が約定する前に、相場が大きく逆方向に動き、IFDが意図しない価格で約定した直後に、損切りも付いていない状態になる。
  • 決済の価格を、新規の価格と同じ側に設定してしまう。
  • 親注文の有効期限が切れて、注文が自動で取り消されたことに気づかない。

IFD注文のチェックリスト

  • 新規注文と決済注文の方向・価格が、意図通りか。
  • 損切りを入れていない場合の、最大損失を認識しているか。
  • 有効期限(当日限り・週末まで・無期限)を確認したか。

IFD注文のFAQ(よくある質問)

Q. IFDとIFOの違いは何ですか?
A. IFDは、新規の後に決済を1つ設定します。IFOは、新規の後に、利確と損切りの2つ(OCO)を設定します。

Q. IFDの新規注文を取り消すと、決済注文はどうなりますか?
A. 多くの会社では、新規注文を取り消すと、決済注文も同時に取り消されます。仕様を確認してください。

Q. IFDは、成行でも使えますか?
A. 会社によって異なります。多くは指値や逆指値の新規で使えますが、成行の新規に対応しない場合もあります。

IFDで、押し目買いを自動化する手順

  1. 押し目の水準(移動平均・サポート)を決める。
  2. その水準に、買いの指値(親注文)を入れる。
  3. 約定後の利益確定の指値(子注文)を入れる。
  4. 損切りは、IFOにして、同時に入れる(子注文を、利確と損切りの2つにする)。
  5. 有効期限を、当日限りや週末までに設定する(数日前の古い注文が、意図せず約定するのを防ぐ)。

IFDで、起こりがちなトラブル

トラブル 対策
親注文が、期限切れで取消しになる 有効期限を、設定時に確認
親注文が約定したのに、子注文が入っていない 注文一覧で、子注文の有無を確認
親注文が、急変動で、想定より不利な価格で約定 指値で、価格を指定する

筆者の見解(IFD注文)

IFDは、「入る価格と出る価格を、先に決める」ための仕組みです。損切りを含めずに使うと、「利益だけを決めて、損失を決めない」不均衡な注文になりがちです。IFOでの設定を基本にして、損失の上限を同時に入れておくと、IFDの便利さを安全に活かせると思います。

IFD注文の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。