注文・取引ルール

リクオートとは発生する仕組み・スリッページとの違い・対処法

リクオートは、注文時のレートで約定できないときに、取引会社が新しいレートを提示し直す仕組みです。最近はスリッページ許容幅での処理が主流になり、見かける機会は減っています。

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リクオートとは

リクオート(requote)は、注文を出したレートで約定できないときに、取引会社が新しいレートを提示して、再度の確認を求める仕組みです。「レートを提示し直す」という意味で、画面に「注文が拒否されました。新しいレートで注文しますか?」というメッセージが出ます。

注文を出してから、サーバーに届くまでの間に、レートが動いて、希望のレートで約定できない場合に起こります。

流れ

  1. 買い注文を、150.000円で出す。
  2. サーバーに届いたとき、レートが150.010円になっていた。
  3. 会社が「150.010円でよいか」と、再提示(リクオート)する。
  4. 利用者が、承認するか、キャンセルする。

スリッページとの違い

項目 リクオート スリッページ
ずれたときの処理 新しいレートを提示し直す そのまま約定させる
利用者の選択 承認・拒否ができる 約定後の結果を受け入れる
約定の確実性 約定しない場合がある 約定する(許容幅の範囲内)
主な方式 以前は多かったとされる 現在は多いとされる

現在の国内の主要な取引会社は、リクオートではなく、スリッページの許容幅を設定する方式を採用しているところが多いとされます(方式は会社・ツールごとに確認が必要です)。

リクオートが起こりやすい場面

  • 経済指標の発表直後など、値動きが速いとき。
  • 通信速度が遅く、注文がサーバーに届くのに時間がかかるとき。
  • 流動性が低下しているとき。

リクオートの具体例

項目 内容
注文 買い 1万通貨、150.000円
サーバーに届いたときのAsk 150.012円
表示 「150.012円に変更されました」
承認した場合 150.012円で約定(1.2 pipsの不利なずれ)
拒否した場合 約定しない。取引は成立しない

リクオートは、不利なずれを自分で選べる点で、メリットがあると言えます。ただし、承認するか迷っているうちに、さらにレートが動くこともあります。

対処法

  • 通信環境を整える:有線接続や、安定したネットワークを使う。
  • 混雑する時間を避ける:指標の直後など、値動きが速いときは、成行での新規を控える。
  • 指値や逆指値など、価格を指定する注文を使う。
  • 取引ツールの注文方式(リクオートの有無、許容幅の設定)を確認する。

リクオートの注意点

  • リクオートが頻繁に起こる会社は、約定力に課題がある可能性があります。ただし、市場の状況による一時的なものか、継続的なものかを見極めます。
  • 有利なレートへのリクオートが提示されず、不利なレートのみ提示されるといった偏りがあるかどうかは、取引の記録で確認できます。国内では、顧客に不利な方向だけを扱う非対称なスリッページの取扱いは、金融庁の監督指針で問題のある行為として示されています。

リクオートでよくあるミス

  • 承認ボタンを、確認せずに押してしまい、不利なレートで約定する。
  • 約定しなかったことに気づかず、ポジションを持った前提で行動する。
  • リクオートが続く時間帯に、何度も注文を出し直す。

リクオートのチェックリスト

  • 使っている会社の注文方式を確認したか。
  • リクオートが起きたときの、対応のルール(承認する範囲)を決めているか。
  • 約定履歴で、実際に約定したかを、毎回確認する習慣があるか。

リクオートのFAQ(よくある質問)

Q. リクオートは、違法ですか?
A. 違法ではありません。取引会社が、約定の条件を提示する方式の一つです。ただし、取引の公正さや、約定の透明性は、会社を選ぶ際の確認点です。

Q. リクオートがない会社を選ぶべきですか?
A. 約定の方式の違いであり、優劣は一概に言えません。約定率や、スリッページの傾向も含めて確認します。

Q. MT4でリクオートが出るのはなぜですか?
A. 注文時に設定する「許容スリッページ」を超えると、注文が拒否される、またはリクオートとして処理される会社があります。

リクオートが出たときの、判断の手順

  1. 提示された新しいレートと、元のレートの、差(pips)を確認する。
  2. その差が、自分の許容範囲(例:1 pips)内か判断する。
  3. 許容範囲内なら承認、超えるなら拒否する。
  4. 拒否した場合、同じ注文を、すぐに再発注しない(急変動の最中の可能性)。

事前に「許容するずれの幅」を決めておくと、その場の焦りで、不利な価格を承認してしまうことを避けられます。

筆者の見解(リクオート)

リクオートは、「提示されたレートを見て、判断する余地がある」点では、スリッページよりも、利用者に選択権があるとも言えます。ただし、急変動のときに判断を迫られると、冷静な判断が難しくなります。事前にルールを決めておく(例:許容するずれの幅を決める)ことで、その場の判断に頼らずに済みます。

リクオートの関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。