税金・法規制

先物取引と取引所FXの税金申告分離課税20.315%の考え方

取引所FX(くりっく365など)や先物取引は、国内の登録業者のFXと同じ「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税の約20.315%で課税されます。通算の範囲と、源泉徴収がない点を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

先物取引と取引所FXの税金とは

国税庁によると、一定の先物取引の差金等決済による損益は、「先物取引に係る雑所得等」として、他の所得と分けて、所得税15%(ほか地方税5%)の申告分離課税で課税されます(No.1522)。店頭FXと取引所FXは、同じ区分で扱われます。

対象になる取引

区分 例
店頭FX 国内の登録業者を相手にするFX
取引所FX 取引所で行う、通貨の先物取引
株価指数先物 日経225先物など
オプション取引 一定の取引
商品先物取引 一定の取引

詳細な範囲は、国税庁のNo.1522に、列挙されています。対象外の取引(暗号資産に係る一部のデリバティブ取引など)も、あります。

税率の内訳

税目 税率
所得税 15%
復興特別所得税 所得税額の2.1%
住民税 5%
合計 約20.315%

計算の方法は、店頭FXと同じです(FXの税金の計算方法参照)。

損益通算と繰越

項目 内容
損益通算 他の先物取引に係る雑所得等の間で可能
他の所得との損益通算 できない
損失の繰越 翌年以後3年間
繰越の手続 確定申告で、付表と明細書を添付(損失が出たときの確定申告参照)

店頭FXの損失を、取引所FXの利益と相殺できます(逆も同じ)。複数の商品を使う人は、区分内で合算して計算します(損益通算参照)。

源泉徴収の有無

先物取引には、株式の特定口座(源泉徴収あり)のような、税金を、あらかじめ、差し引いてくれる仕組みが、一般にありません。そのため、自分で確定申告をして、納税します。

項目 株式(特定口座・源泉徴収あり) 先物取引・FX
税金の差し引き 取引会社が代行できる ない(自分で申告)
確定申告 不要にできる 原則、必要(20万円ルールなどあり)

取引所FXの特徴

項目 内容
取引の相手 取引所(会社が、相手ではない)
取引の透明性 価格が取引所で決まる
証拠金 取引所のルールで管理
税金 店頭FXと同じ(先物取引に係る雑所得等)

取引所FXと店頭FXで、税金の差は、ありません。選ぶ基準は、コスト・約定・安全性です。

先物取引と取引所FXの税金の注意点

  • 対象の取引かどうかは、取引会社の年間取引報告書や、国税庁の案内で確認します。
  • 海外の取引所での取引は、扱いが異なることがあります。国税庁や税務署に確認します。
  • 取引の種類によって、計算明細書への記入が変わる場合があります。

先物取引と取引所FXの税金でよくあるミス

  • 取引所FXの利益を、申告しない。
  • 店頭FXの損失と取引所FXの利益を、別々に扱ってしまう。
  • 源泉徴収があると、思い込む。

先物取引と取引所FXの税金のチェックリスト

  • 取引の種類が、先物取引に係る雑所得等に該当するか、確認したか。
  • すべての口座の損益を、合算したか。
  • 確定申告の準備を、進めているか。

先物取引と取引所FXの税金のFAQ(よくある質問)

Q. くりっく365の税金は?
A. 店頭FXと同じく、約20.315%の申告分離課税です。

Q. 日経225先物と、FXの損益を相殺できますか?
A. 同じ区分(先物取引に係る雑所得等)に含まれるため、相殺できます。

Q. 源泉徴収されないのは、なぜですか?
A. 制度として、特定口座の源泉徴収の対象ではないためです。自分で申告します。

筆者の見解(先物取引と取引所FXの税金)

先物取引と店頭FXが、同じ区分で扱われることは、複数の商品で取引する人にとって、大きな利点だと考えます。損益通算や繰越を活用するためにも、区分ごとに損益を管理する習慣を、早めに身につけておくことを、おすすめします。

先物取引と取引所FXの税金の関連項目

出典(一次情報)

本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。