FXで損失が出た年の確定申告申告する意味と手順
FXで損失が出た年は、納める税金はありません。それでも確定申告をすると、損失を翌年以後3年間繰り越して、将来の利益と相殺できます。申告する意味と、必要な書類・手順を整理します。
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FXで損失が出た年の確定申告とは
FXで損失が出た年は、納める税金は、ありません。ただし、確定申告をしておくと、国内の登録業者との取引で出た損失を、翌年以後3年間にわたって繰り越し、将来の利益から、差し引けます。国税庁は、これを「先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除」と呼んでいます(No.1523)。
申告する意味
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 繰越できる期間 | 損失が出た年の翌年以後3年間 |
| 差し引ける相手 | 先物取引に係る雑所得等の金額(FXの利益など) |
| 申告しないと | 損失を、繰り越せない(翌年以後の利益と、相殺できない) |
例
| 年 | 損益 | 繰越の扱い |
|---|---|---|
| 1年目 | −100万円 | 確定申告をして、100万円を繰り越す |
| 2年目 | +60万円 | 繰越から60万円を差し引き、所得は0円。繰越は残り40万円 |
| 3年目 | +50万円 | 繰越40万円を差し引き、所得は10万円 |
申告をしていなければ、2年目の60万円と3年目の50万円に、そのまま課税されます。
申告の手順(国税庁の案内)
国税庁によると、繰越控除を受けるには、次の手続が必要です。
- 損失が出た年の確定申告で、次の2つの書類を添付して、提出する。
- 申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
- その後も、毎年、連続して、申告書付表を添付した確定申告書を出す(損失の繰越を使う年、使わない年も含めて)。
- 繰越控除を受ける年にも、同じ書類を添付して、確定申告書を提出する。
途中の年を、申告しないと、繰越の権利を失うことがあります。毎年、連続して申告することが、重要です。
控除の順序
複数の年に損失がある場合は、最も古い年の損失から、順に差し引きます(国税庁の説明)。
申告書への書き方のイメージ
確定申告書等作成コーナーでは、画面の案内に沿って、金額を入力します。
| 入力する項目 | 内容 |
|---|---|
| 決済損益 | 年間取引報告書の年間損益 |
| 必要経費 | FXにかかった費用 |
| 繰越損失 | 前年以前から繰り越している損失がある場合 |
| 付表・明細書 | 必要な付表や明細書は、入力すると、自動作成される |
損失の年は、所得が0円またはマイナスになりますが、付表と明細書を、忘れずに出します。
FXで損失が出た年の確定申告の注意点
- 損益通算ができるのは、ほかの先物取引に係る雑所得等との間だけです。給与や、株式の利益とは、通算できません(損益通算参照)。
- 海外業者など(国内の登録業者でない取引)は、繰越控除が使えません(海外FXの税金参照)。
- 期限後申告も、所得税法上は確定申告書に含まれるため、損失の年の申告が期限後でも、付表等を添付すれば繰越控除の対象になるとされます。ただし、加算税などの扱いは別です。個別の事情は税務署で確認してください。
FXで損失が出た年の確定申告でよくあるミス
- 損失が出たから、申告は不要と判断する。
- 付表や計算明細書を、添付し忘れる。
- 途中の年に、申告を飛ばしてしまう。
- 海外業者の損失を、繰り越せると思い込む。
FXで損失が出た年の確定申告のチェックリスト
- 損失が出た年に、確定申告をしたか。
- 付表と計算明細書を、添付したか。
- 損失の発生年と、繰越の残高を、記録しているか。
- 取引相手は、国内の登録業者か。
FXで損失が出た年の確定申告のFAQ(よくある質問)
Q. 損失が出た年は、住民税の申告も、必要ですか?
A. 確定申告をすれば、その内容が、住民税にも、反映されます(FXと住民税参照)。
Q. 損失は、何年前まで、さかのぼれますか?
A. 「前年以前3年以内」に生じた損失が、対象です(国税庁の表現)。繰越の起点は、損失が出た年です。
Q. e-Taxで、申告できますか?
A. 確定申告書等作成コーナーで、作成・提出できます。必要な付表・明細書も、入力すると自動で作られます(国税庁の案内)。
筆者の見解(FXで損失が出た年の確定申告)
損失の年に確定申告をするのは、少し手間ですが、将来の利益に対する保険になります。特に、長くFXを続ける人にとっては、繰越の記録を毎年つなぐ習慣が、大きな節税効果につながると考えます。
FXで損失が出た年の確定申告の関連項目
出典(一次情報)
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・売買の推奨ではありません。「筆者の見解」は一つの考え方であり、結果を保証するものではありません。FX取引は元本を上回る損失が生じるおそれがあります。